※この記事には広告・アフィリエイトリンクを含みます。
「台風が来ると分かっているけれど、結局何から手を付ければいいのか」
ニュースを見て不安になっても、雨や風が強くなってからではできないことがあります。
私は建設現場で働いています。現場では、普段なら何でもない板やシート、細かな資材でも、強風の中では人や建物を傷つける飛来物になります。だから台風対策で最初に考えるのは、窓へテープを貼ることではなく、家の外に飛ぶ物を残さないことです。
私には妻と子どもがいて、4400万円の住宅ローンを返している家があります。家を守ることも大切ですが、最優先は家族の命です。危険が迫ってから外へ出たり、屋根へ上がったりしてはいけません。

この記事では、建設職人である私が自宅で確認する順番を、台風の48~24時間前、12時間前、風雨が強くなった後に分けてまとめます。
結論|台風が来る前は「避難・屋外・停電」の順で備える
時間がない場合は、次の順番で確認します。
| 優先順位 | やること |
| 1 | ハザードマップと避難先を確認する |
| 2 | 庭・ベランダ・駐車場の飛びそうな物を屋内へ移す |
| 3 | 雨戸・シャッター・窓・カーテンを確認する |
| 4 | スマホ・モバイルバッテリー・工具用バッテリーを充電する |
| 5 | 水・食料・薬・子ども用品をまとめる |
| 6 | 風雨が強くなる前に必要な移動を終える |
台風前に私が優先する確認順
家の補強だけに集中し、避難判断が遅れては意味がありません。自宅にとどまれる場所なのかを確認したうえで、飛散、停電、断水への対策を進めます。
台風の48~24時間前にやること
1.ハザードマップで自宅と避難経路を確認する
最初に見るのは台風の中心線だけではありません。自宅周辺の洪水、内水、土砂災害、高潮の危険を確認します。
国土交通省の「重ねるハザードマップ」では、住所から洪水・土砂災害・高潮などのリスクを調べられます。自宅だけでなく、避難先までの経路に川、崖、冠水しやすい道路、アンダーパスがないかも確認します。
参考:国土交通省・国土地理院「ハザードマップポータルサイト」
2.家族で避難先と連絡方法を決める
避難先は指定避難所だけとは限りません。安全な地域に住む親族宅や、危険な場所から離れた頑丈な建物も選択肢です。
わが家のように小さな子どもがいる家庭では、大人だけより移動に時間がかかります。誰が子どもを連れ、誰が持ち出し袋を持つのかまで決めておいた方が動きやすくなります。
3.庭・ベランダ・駐車場の飛散物を片付ける
建設現場では、飛散防止は「重そうに見えるか」ではなく、「風を受ける面積があるか」で考えます。薄い板、空の箱、シートのような物は、軽くても風を受けると動きます。
自宅では、次の物を確認します。
- 植木鉢・プランター
- 物干し竿・ハンガー
- 自転車・子どもの外遊び用品
- ごみ箱・収納ボックス
- 脚立・工具・ホース
- 日よけ・すだれ・タープ
- 空のペットボトルや段ボール
できる物は屋内へ入れます。入らない物は、風が直接当たりにくい場所へ移し、丈夫な固定先へ確実に固定します。細いひもを掛けただけでは、強風で切れたり外れたりする可能性があります。
4.側溝・排水口・ベランダのドレンを掃除する
落ち葉やごみで排水口が詰まると、雨水が流れず、ベランダや家の周囲に水がたまりやすくなります。
掃除は雨が強くなる前に終わらせます。すでに水位が上がった側溝や川へ近づいてはいけません。
5.屋根や外壁は地上から見る
瓦、雨どい、アンテナ、外壁に明らかな異常がないか、風の弱い段階で地上から確認します。
台風が近づいてから屋根へ上がるのは危険です。異常が見つかっても自分で無理に直さず、応急対応が難しい場合は施工会社や専門業者へ相談します。
台風の12時間前までにやること

6.窓は雨戸・シャッターを優先する
窓ガラスが割れる大きな原因は、風そのものだけでなく飛来物の衝突です。雨戸やシャッターがある窓は、正常に閉まるか確認して早めに閉めます。
雨戸やシャッターがない場合は、飛散防止フィルム、厚手のカーテン、レースカーテンなどで、万一割れたときに破片が室内へ広がる危険を減らします。窓の近くには寝ないようにします。
7.養生テープだけで窓は守れないと考える
養生テープを貼っても、窓ガラスが飛来物に耐えられるほど強くなるわけではありません。テープだけで台風対策が終わったと思うのは危険です。
重要なのは、屋外の飛散物を減らすこと、雨戸やシャッターを使うこと、割れた場合に備えて窓から離れることです。テープを使う場合も、目的は補助的な飛散対策と考えます。
雨戸やシャッターがない窓には、養生テープだけでなく、透明な飛散防止フィルムも選択肢になります。窓の寸法を測り、対応するガラスの種類を確認してから選んでください。
窓ガラス飛散防止フィルムを確認する
8.スマホと使えるバッテリーをすべて充電する
停電すると、連絡、情報収集、照明のすべてが不便になります。スマホ、モバイルバッテリー、充電式ライト、ポータブル電源は満充電にします。
私は現場でHiKOKIの工具を使っているため、工具用バッテリーも充電します。対応製品があれば、停電時にランタン、ラジオ、冷温庫、スマホ充電などへ使えます。
HiKOKIのバッテリーを防災に使う方法は、こちらの記事で詳しくまとめています。
9.水と食料は家族の人数で準備する
飲料水は一人1日3リットルを目安に、最低3日分、できれば1週間分を考えます。わが家は大人だけではないため、子どもが普段から食べられる物も別に確認します。
食料は特別な非常食だけで固めず、普段食べている物を少し多めに買い、古い物から使って補充するローリングストックの方が続けやすいと思います。
水は台風が近づいてから買いに行くのではなく、平常時から箱で備蓄しておく方が安心です。わが家では、家族の人数と保管場所を考え、2Lボトルを中心に確保します。
10.薬・衛生用品・子ども用品を一つにまとめる
常用薬、保険証の情報、救急用品、マスク、ウェットティッシュ、簡易トイレ、生理用品などをすぐ持ち出せる場所へまとめます。
子どもがいる場合は、おむつ、着替え、飲み物、食べ慣れた物、安心できる玩具も必要です。普段は買える物でも、停電や道路の寸断が起きると手に入りにくくなります。
11.車の燃料を確認し、必要な買い物を終える
避難や停電時の充電・冷暖房に車が役立つことがあります。燃料が少なければ、風雨が弱いうちに給油します。
ただし、冠水した道路へ車で入ってはいけません。見た目では水深や道路の損傷が分からず、車が止まれば避難が難しくなります。
12.冷蔵庫・冷凍庫と浴槽を活用する
停電に備え、保冷剤やペットボトルの水を凍らせておきます。冷蔵庫は開ける回数を減らせるよう、先に必要な物を整理します。
断水に備えて浴槽へ水をためる場合は、飲み水とは分け、トイレや清掃などの生活用水として考えます。小さな子どもがいる家庭では、浴室の施錠や転落防止を徹底します。
風雨が強くなった後にやってはいけないこと
| やってはいけない行動 | 理由 |
| 屋根へ上がる | 突風や濡れた屋根で転落する危険がある |
| 飛んだ物を取りに外へ出る | 飛来物や転倒に巻き込まれる |
| 川・用水路を見に行く | 増水や転落に気づいてからでは遅い |
| 冠水した道路へ車で入る | 水深や道路状況を判断できない |
| 窓の近くで過ごす | ガラスが割れた場合にけがをする |
台風接近後に避けるべき行動
13.外の確認より家族の安全を優先する
物が飛んだ音や壊れた音がしても、風雨が強い間は外へ出ません。家の被害は後から確認できますが、外へ出てけがをすれば取り返しがつきません。
窓の少ない部屋や、飛来物が当たりにくい場所へ移動し、カーテンを閉めて窓から距離を取ります。
14.2026年からの新しい防災気象情報を確認する
2026年5月29日から、河川氾濫、大雨、土砂災害、高潮に関する防災気象情報が、5段階の警戒レベルに対応する形へ整理されました。
警戒レベル3は高齢者や避難に時間がかかる人が危険な場所から避難する段階、警戒レベル4は危険な場所にいる人が避難する段階です。小さな子どもがいる家庭も、移動に時間がかかることを前提に早めに判断します。
自治体の避難情報だけを待つのではなく、気象庁のキキクルや河川の水位情報も確認します。
危険度確認:気象庁「キキクル」
15.避難すると決めたら明るいうちに動く
雨風が激しくなってからの移動は危険です。夜間は道路の冠水や障害物も見えにくくなります。
避難が必要な地域なら、空振りを恐れて遅らせるより、まだ動けるうちに家族で移動する方が安全です。警戒レベル5を待ってから避難する考えでは遅すぎます。
台風前に確認する15項目チェックリスト
| 確認 | チェック項目 |
| □ | ハザードマップで自宅の危険を確認した |
| □ | 避難先・避難経路・家族の連絡方法を決めた |
| □ | 庭・ベランダ・駐車場の飛散物を片付けた |
| □ | 側溝・排水口・ベランダを掃除した |
| □ | 屋根・雨どい・外壁を地上から確認した |
| □ | 雨戸・シャッター・窓・カーテンを確認した |
| □ | スマホと各種バッテリーを充電した |
| □ | 家族分の水と食料を準備した |
| □ | 薬・衛生用品・簡易トイレをまとめた |
| □ | おむつ・着替えなど子ども用品を準備した |
| □ | 車の燃料を確認した |
| □ | 保冷剤やペットボトルを凍らせた |
| □ | 生活用水を確保した |
| □ | 気象庁・自治体の情報を確認できるようにした |
| □ | 風雨が強くなる前に必要な移動を終えた |
保存して使える台風前チェックリスト
台風対策でよくある質問
Q1.窓へ養生テープを貼れば割れませんか?
養生テープだけで窓ガラスが割れなくなるわけではありません。屋外の飛散物を片付け、雨戸やシャッターを使い、カーテンを閉め、窓から離れることを優先します。
Q2.台風が近づいてから屋根を補修してもよいですか?
やめるべきです。風が弱く見えても急に強い風が吹くことがあり、濡れた屋根では転落の危険も高まります。地上から確認し、専門業者へ相談します。
Q3.避難所へ行けば必ず安全ですか?
災害の種類によって適した避難先は異なります。自宅と避難所の災害リスク、移動経路をハザードマップで確認し、自治体の情報に従ってください。
Q4.停電対策で最初に用意する物は何ですか?
まずはライト、スマホを充電できる電源、ラジオなどの情報手段です。すでに工具用バッテリーやポータブル電源を持っている場合は、台風前に充電と動作確認をします。
Q5.台風が過ぎたらすぐ外へ出てもよいですか?
吹き返しの風、切れた電線、落下物、冠水などが残る場合があります。気象情報と周囲の安全を確認し、電線には近づかず、危険な場所を無理に確認しないでください。
まとめ|家を守る準備は、風が吹く前に終わらせる
台風対策で大切なのは、特別な道具を一つ買って安心することではありません。
自宅の災害リスクを知る。家の外から飛ぶ物をなくす。窓、停電、断水へ備える。そして危険になる前に避難を判断する。
私は現場仕事をしているからこそ、風が強くなってから物を押さえに行く危険を知っています。物は直せます。家も修理できます。しかし、家族の命は取り戻せません。
台風が来ると分かった段階で、このチェックリストを上から一つずつ終わらせる。それが、私が家と家族を守るために実行する台風対策です。



コメント